思い出のボブ
注文していたボブ・グリーンが届いたので、作業の合間につい、ちょっと読みふけってしまいました。
私がリアルタイムでこれを読んでいた頃はアメリカが「強いアメリカ」といわれていた80年代です。
音楽は商業ロックでギラギラしてたよMTV。映画も派手なのとか変なのが多かったな。
…雑な時代だった。
その当時は“アメリカ青春小説”みたいのがブームで、ジョン・アーヴィングとか、ジョン・アップダイクとかのヒネった青春映画になるよなやつとか、ポール・オースターとかのポスト・モダン文学とかも流行ってました。
と同時にこのボブ・グリーンの人情コラムもアメリカの粋なコラムとして紹介されていました。
例によって私はミーハーなので、一応映画になるようなやつとか、ポストモダンとかも軽く抑えつつ、なんか気にくわないので(読んでるやつらにオシャレなスカした感がしたためか)どっちかというと、粋な人情コラムのボブ・グリーンの方がお気に入りでした(あんまり粋すぎて逆にくどくなってしまった感もむしろ好き)。
記憶ではコラムの舞台がNYのように思い込んでいましたが、シカゴでした。
アメリカ第3の都市なので名古屋みたいなもん?ますますオシャレ感は減るな。
シカゴトリビューン紙に若いころからうまいコラムを書いてたらしい。
そんなボブが書いたコラムを集めたのが「チーズ・バーガーズ」というコラム集。
これが思春期の心に沁みたと思うんだけど、内容すっかり忘れちゃってて驚いた。えー。
印象しか残ってないけど、読みながら、「ああ、こんなんだったなあ。」と甘酸っぱい気持ちになりました。なんていうか、ちょっと切ないいい話。
私っていいやつだったんだな…。
今でもすみっこのコラム読むのが好きなのはボブのせいかもなーとちょっと思う。
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